進撃の巨人第132話で、エルヴィンに代わって調査兵団を率いてきたハンジが劇的な戦死を遂げました。
第132話連載当時には「ハンジ」がツイッターでトレンド入りするほど話題となりましたね。
この記事では、漫画が完結まで残り1話となった今、
改めてハンジ死亡にまつわるアレコレを分析して考察していきます。
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団長になってからのハンジ
団長になってからのハンジには、シリアスな心の葛藤が目立っています。
従来の巨人好きの変人ぶりは影を潜め、より人間味が出ている感じですね。
兵士というよりは外交官
マーレ編以降のハンジの役回りは、調査兵団の指揮官というよりは外交官に近いです。
レベリオの襲撃作戦前のハンジは、兵団幹部と義勇兵との仲介役をやっていました。
地鳴らし発動後は敵であるマガトと接触を試みて、
地鳴らし阻止チーム結成の発起人となっています。
外交官とは、国を代表して外国との交渉などを担当する国家公務員のことです。
時には紛争やテロの解決にも関わります。
以上のことから、ハンジはまさにパラディ島の外交官だったと言えますね。
ハンジの倫理観と涙
ジークの計画の1つとして、ヒストリアとその子供に理不尽な巨人の力の継承を求められます。
これを聞いたハンジは、解決不能な問題を未来の子供達に棚上げすることを恐れていました。
発動された地鳴らしに対しても
「虐殺はダメだ!!これを肯定する理由があってたまるか!!」
と感情をあらわにしています。
重傷を負ったリヴァイとの逃亡中には、
追手の元部下の兵士を銃殺した際にハンジが泣いていたのも印象的です。
正当防衛とはいえ、仲間に手をかけるハンジの苦しい心中が見て取れますね。
死亡原因はフロックだけじゃない
フロックの銃撃で飛行艇の燃料タンクに穴が開き、
その穴を溶接する時間を稼ぐためにハンジは地鳴らしに特攻しています。
このことから、ハンジの死亡原因はフロックにあることが分かりますが、実はそれだけではありません。
というのも、ハンジの直接的な死亡原因ではないものの、
サネスの呪いのようなものがハンジの中にあったことは確かだからです。
サネスはハンジが拷問した中央憲兵で、己の信じる正義に従って行動していました。
拷問後のサネスは自分のような役割に「順番」があることをハンジに言っています。
フロックと新兵がエレンの情報を外部に漏らした際に、
ハンジの脳裏にサネスがフラッシュバックしています。
リヴァイとの逃亡中にもサネスがフラッシュバックしていて、
当時お尋ね者だったハンジの現状と、牢屋の中のサネスが皮肉なほどに重なっていますね。
さらに、ハンジが地鳴らしに特攻する直前に「順番」という言葉を口にしていますので、
サネスがハンジの死生観に大きな影響を与えたことは間違いありません。
ハンジ死亡直後=死後の世界?
ハンジは地鳴らしへの特攻の際、巨人の高温の返り血を浴びて全身が燃えています。
そのまま力尽きたハンジでしたが、
その後さらに地鳴らしの巨人に踏み潰されていて痛々しい最期でした。
ハンジが死亡後に目覚めると、先に死んでいった仲間たちがハンジを“お迎え”に来ています。
さらにエルヴィンがハンジの労をねぎらうという、
これまでの主要キャラの死亡後にはなかった異色の表現がされていました。
このハンジが見た死後の世界は、単なるハンジの幻想だったのでしょうか?
死後の世界が最終回への伏線の可能性
ハンジの死亡シーンから
「進撃の巨人」の世界に死後の世界の概念があると仮定してみましょう。
そう考えると、最終回でも死後の世界が描かれることは十分あり得ると思います。
最終回でこれまでに死亡した主要キャラたちが再度登場して、
大団円を迎えたら素敵なフィナーレとなりますね。
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