
(進撃の巨人:ミカサの頭痛の原因理由とは?)
ミカサ=アッカーマンは進撃の巨人の人気キャラクターの一人ですが、
そのミカサの「頭痛シーン」は物語本編の重要な伏線になっています。
この記事では、ミカサの頭痛の原因理由やその後の伏線回収についてくわしく解説します。
内容的にネタバレを含んでしまいますので、アニメや漫画原作の本編を読まれてからご覧になってください。
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進撃の巨人物語の最大の伏線?ミカサの頭痛の原因とは?
まずは「ミカサの頭痛がいつから始まったか?」について確認しておきましょう。
ミカサの頭痛シーンが描かれるのは、実は原作第2話というかなり初期からです。
↓頭痛のシーンを一覧でまとめると以下のようになります。
こうして見ると、頭痛が起きた状況には共通点がありますね。
- 第2話「その日」
エレンの母親が巨人に食べられた後 - 第5話「絶望の中で鈍く光る」
避難できなかった母と子を助けた時 - 第7話「小さな刃」
エレンが戦死したことを聞き、ガスを使いすぎて地面に落ちた後 - 第29話「鉄槌」
女型の巨人にエレンが食べられた瞬間を見た後 - 第45話「追う者」
ライナーとベルトルトにエレンを連れ去られたことを聞いた時 - 第83話「大鉈」
焼け焦げた瀕死のアルミンを見た時 - 第109話「導く者」
独房内のエリーゼの敬礼を見た時 - 第112話「無知」
エレンにアッカーマン一族の習性を聞いた時 - 第138話「長い夢」
エレンが死んだと思った時、その後エレンを殺さないといけないと思った時、長い夢を見る前
主にエレンの生死に関わる時とアルミンを含め、
家族が失う、またはその場面に遭遇した時にミカサの頭痛が起きていることがわかります。
ミカサの頭痛の意味について(伏線と回収)
第7話の頭痛時「また家族を失った」という発言から、
大切な人を失う時にミカサの頭痛が起きることがわかります。
こうして考えると、第112話でのエレンの発言(アッカーマン一族の習性についての説明)は嘘だということになりますね。
エレンはミカサに、アッカーマン一族の習性について話しています。
これはアルミンとミカサをわざと遠ざけるためについた嘘で、嘘をもっともらしくするためにミカサの頭痛を話に出したのです。
頭痛がアッカーマン一族の特性なら、リヴァイやケニーにそのような場面が描かれていないのは不自然ですよね。
いま思えば、112話での頭痛はエレンにひどいことをいわれて自分から遠ざかっていくのではないか、エレンを失うかもしれないのではと感じたからかもしれませんね。
ユミル・フリッツとミカサの頭痛の関係
最終34巻の追加ページでミカサの頭痛の原因を思わせるシーンがあります。
ミカサ「あなただったのね…ずっと私の頭の中を覗いていたのは…」(原作最終話)
これはユミルに対するミカサのセリフです。
頭痛の原因がユミルだったとは言っていませんが、ずっと私の頭の中を覗いていたというセリフから、これまで何度も出てきたミカサの頭痛の原因がユミルだったことを示唆しているのではないでしょうか。
進撃の巨人原作漫画の最終巻で追加されたページを考察
なぜユミルはミカサをずっと見ていたのかというと、自分とミカサが似た境遇にあり、ミカサがどうするのかを見たかったのではないでしょうか。
ミカサとユミルの共通点といえば、愛による縛りです。
2人が愛した人物はどちらも人類を大虐殺をしています。
ユミルの場合は自身がたくさんの命を奪っていますが、それはフリッツ王に命令されたからです。
本当は人殺しなんてしたくなかったはずですが、奴隷としてそうせざるを得ません。
また、ユミルは奴隷として従うだけでなく、実はフリッツ王を愛していました。
フリッツ王が暗殺されそうな時も身を挺して愛する人を守りました。
しかし、本人からは奴隷としてしかみてもらえず、危険をおかして王を守るのは当たり前と言わんばかりの言葉を浴びせられました。
ミカサも同様に、エレンとの最後の会話で奴隷呼ばわりされ、大嫌いだったとも言われてしまいます。
それでもミカサは最後までエレンを諦められませんでした。
地ならしによる大虐殺は止めたい、でもエレンを失いたくないという究極の選択を迫られ、エレンと残りの時間を2人きりで過ごす決断をしたらという長い夢を見ます。
エレンは自分を忘れて長生きしてくれとミカサに伝えますが、必死に戦う仲間を見て決断します。
ミカサ「ごめん、できない。エレンは口の中にいる、私がやる」(原作138話)
ミカサは最愛の人を殺す決断をしました。
これを見て、愛の呪縛から解き放たれたユミルは安心したように笑っていますよね。
愛する人を殺すことができなかったユミルは、同じような境遇のミカサにそれができるのかをずっと見ていたのです。
そして、それを見たユミルはフリッツ王を庇わず、見殺しにすることで、3人の娘に体を食べられる未来はなくなり、巨人が出現しない世界になったのではないでしょうか。
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