ジブリの名作「千と千尋の神隠し」のエンディングは、
千尋は湯婆婆から最終試練を受けて合格し、自身の両親を返してもらい、元の世界に返って行きました。
(千尋が車に乗り込んで新居へ向かうシーンで終了しています)
湯婆婆の部屋で倒れていたハクは、
巨大化したカオナシを河の神からもらった苦団子を使って解決し、
双子の姉である銭婆のところへ行ったのでしたね。
作品のファンとして気になるのは、このエンディングの後。
つまり「ラストのその後」です。
今回は千と千尋の神隠しのラストシーンその後について、ファンの間で都市伝説的に語られている内容を紹介します。
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千と千尋の神隠し「その後」にまつわる都市伝説3つ
千と千尋の神隠しのエンディングのさらに後のお話については、以下の3つの都市伝説が有名です。
- ハクは湯婆婆によって八つ裂きにされた?
- 元の世界に戻った千尋は小川(おがわ)を眺めながらハクに片思い
- ハクが千と千尋の世界から戻ったとしても年代パラドックスが…
それぞれの内容について、順番に見ていきましょう。
都市伝説その1:ハクは湯婆婆によって八つ裂きにされた?
千尋をハクが助けたことによって、千尋は元の世界に戻ることができました。
その裏では、ハクが千尋を元の世界に戻すために、湯婆婆にお願いしたのです。
銭婆の一件が気に食わなかった湯婆婆はハクに対して「八つ裂きにしてもいいんだね!」と言い放ったのです。
実はこれがハクと湯婆婆の交換条件だったと考えられます。
ハクはこの発言にゾッとしたものの、千尋を助けることに迷いはありませんでした。
千尋が元の世界に帰った後、ハクは千と千尋の世界の有力者である湯婆婆に宣言通り八つ裂きにされ殺されてしまったというのです。
ハク「決して振り返らないで」
ハクが千尋に対して、元の世界に帰る過程で「決して振り返らないで」という趣旨の発言と、
一瞬ですが千尋の髪ゴムがキラっと光ったこと、これはハクの涙という説があります。
殺される直前で涙を流したということでしょうか。
とはいえ、ハクは本当の自分を千尋のおかげで取り戻したことで、湯婆婆から逃げることもできたはずです。
しかし、千と千尋の世界を牛耳っているのが湯婆婆と銭婆だとすると、銭婆からハンコを盗んだハクは銭婆の庇護を受けるわけにもいきません。
仮に逃げたとしても、元の場所から自分のいた世界に帰る途中で、湯婆婆らの追跡から逃れることができなかった、
つまり逃走中に八つ裂きにされたと考えるのが自然です。
都市伝説その2:元の世界に戻った千尋は小川(おがわ)を眺めながらハクに片思い
千尋は元の世界に戻って、小川を眺めるシーンがありました。
これは、自分を助けてくれたハクに対して、想いを募らせ、再会を期待している表れだと考えられます。
実際にハクは別れ際に「私は湯婆婆と話をつけて弟子をやめる。平気さ、ほんとの名を取り戻したから。元の世界に私も戻るよ」と千尋に言い残していました。
ハクの本名は「ニギハヤミコハクヌシ(饒速水小白主)」といい、千尋は流れる小川を以前あった琥珀川にかせねて、ハクが戻ってくるという一方的な片思いをずっとしていることがうかがえます。
つまり、ハクが戻るまで毎日、川を見る生活を続けていることが想像できます。
都市伝説その3:ハクが千と千尋の世界から戻ったとしても年代パラドックスが…
千尋おかげで、ハクは本当の自分の名前を取り戻すことができました。
それは湯婆婆との契約解消が可能になったということでもあります。
仮に湯婆婆ときっちり話をつけて、八つ裂きにされず元の世界に戻ったとしても、「千尋」には会えないのです。
どうしてかというと、ハクが「元の場所に帰る方法は人それぞれ違う」という趣旨の言葉を発しており、これはハクが元の場所に戻る年代も異なるということを示唆しています。
琥珀川の関連でいえば、千尋よりハクの方が断然年上です。
ハクが元の世界に戻ったとしても、埋め立てされたなくなる前の琥珀川の主として戻るので、そう考えると、年代パラドックスが生じ、ハクは「千尋」に会えないのです。
年代パラドックスのせいでハクが会えるとしたら、千と千尋の世界の記憶がない千尋でしょう。