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保育園

育休中に上の子を保育園に預けるのはずるい?退園になる?ベテラン保育士が解説!

  • 第二子の育休中なのに、上の子を保育園に預けるなんてずるい。
  • 育休で仕事休んでいるなら、退園して家で子どもと過ごせばいいのに。

↑まわりの人たちからこんなふうに思われているかも…と、後ろめたい気持ちになってしまっているパパさん・ママさんは多いのではないでしょうか。

この記事では、保育士として16年目の私が育休中の保育園利用について思うことを書きます。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

執筆者プロフィール

16年目の現役保育士ライターです。自身も小6と小4の息子がいて育児奮闘中!
仕事と家庭の両立にあわただしくも幸せな毎日です^^

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育休中の保育園利用はずるい?罪悪感を感じてしまう方へ

育休中 保育園 ずるい

(第二子・第三子の育休中に上の子を保育園に預けるのはずるい?)

結論から先に言うと、

第二子・第三子の育休中に上の子を保育園に預けるのはよくあることです。

ずるいことでもなんでもありません。

現在の教育現場では「子どもは親と一緒にいた方が幸せ」という考え方はとても古いものとして扱われています。

乳幼児期の子どもが育つ上で大切なのは「安心感を持って過ごせること」であって、パパママの手元で育てることが絶対ではないからです。

実際、世の中には理由があって親元を離れて育てられた人はたくさんいますが、たくましく育ち社会の最前線で活躍する人も多いです。

重要なのは子供が安心して過ごせる環境をいかに構築するか?です。

そのために保育園を活用することはずるいことではありません。

選択肢として使えるものを上手く活用しながら、ぜひ子育てを楽しんでみてください。

子供は「家庭以外の場所」でこそ大きく成長する部分もある

さらにいえば、子どもは家庭以外の場所だからこそ、大きく成長できる面もあります。

例えば、保育園では同年代の友だちと生活や遊びを共にすることができますね。

これは家庭ではなかなか難しいことですね。

同年代の子供の中にまじることで「自分でやってみよう」という気持ちが芽生えますし、相手を思って我慢する力も身につきます。

(自主性や協調性という言葉に言い換えることもできます)

これらは社会で生きていく上でぜったいに必要な力です。

小学校に入る以前の、ごく小さい頃から身につけることができれば、これほど望ましいことはありません。

24時間365日ずっと子供と一緒にいないといけなわいけではない

愛している我が子だからといって、24時間365日ずっと一緒に過ごす…というのはママにとって大変なことです。

(特に、第二子・第三子の育休中は)

時には「離れたい」と思うのは当たり前で、悪いことではありません。

「朝夕は自宅でゆったりとした親子の時間を楽しみ、日中は保育園で友だちと遊ぶ」

というスタイルをとることに、罪悪感を持つ必要はありません。

くりかえしになりますが、重要なことは「子供が安心感を持って生活できること」です。

保育園で働く保育士は、小さい子供たちと一緒に過ごすプロですので、ぜひ信頼して子供を預けてみてください。

育休中に上の子を保育園に預けると退園になることはある?

育休中に上の子が保育園を利用できるかどうか?の判断は、自治体(市区町村)が決めます。

平成27年に施行された子ども・子育て支援新制度では、保育を必要とする事由として

「育児休業取得中に、既に保育を利用している子どもがいて継続利用が必要であること」


内閣府ホームページ:よくわかる「子ども・子育て支援新制度」

という項目が付け加えられています。

つまり、法律上のルールとしても、

育休中でも継続して保育園を利用する必要があれば退園させられることはないのです。

私の勤める保育園の場合

私が勤める仙台市内の民間保育園では、育休中に上の子を保育園に預けた方で、退園させられた事例はありません。

ただし、仕事を辞めてしまうと「育休中」ではなく「求職中」という形式になりますので、2ヶ月以内(自治体による)に次の職を見つけないと退園になってしまいます。

この点については注意しておいてください。

もし「育休退園」になってしまったら?

万が一、子供をかよわせている保育園で「育休退園」という扱いになってしまった場合には、まずは保育園の園長に相談しましょう。

仕事復帰の準備や、子どもの発達を促すために保育園を利用する必要があることを訴えてください。

それでも退園を取り消せないのであれば、自治体(市役所)の保育園を管轄している課に相談します。

保育園は自治体の監督を受けていますので、自治体経由で利用する必要があることを認めてもらえれば、退園にはできないはずです。

ベテラン保育士がおすすめする育休中の預け方

働いているママや保育士に「ずるい」と思われているのではないかと不安に思ったり、子どもに対して罪悪感を覚えたりする方もいるかと思います。

そのような時は、保育園の利用の仕方を工夫してみるといいですよ。

↓例えば、以下のようなやり方を参考にしてみてください。

9時から16時の間で預ける

働いているママは朝早い時間に預け、夕方遅い時間にお迎えにきます。

9時から16時の間に送迎を行えば働いているママと顔を合わせることも少ない上に、朝夕は子どもとゆったり過ごせるのでおすすめです。

午前中だけ預ける

「せっかくの育休中だから、子どもと過ごす時間をもっともちたい」という方には、

午前中だけ保育園に預けて、午後は自宅で子どもと過ごすという方法もあります。

「え?午前中で帰っていいの?」

と思われる方も時々いらっしゃいますが、保育園は幼稚園と違って利用時間は保護者が決めて良いのです。

週に1日「休む日」をつくる

時には子どもが「保育園に行きたくない」という日もあるでしょう。

子どもはママの仕事が休みであることを察するものです。

そのような時は思いきって平日に保育園を休むのも手ですね。

「水曜日は保育園お休みしようね」と決めるだけで、他の日は生き生きと保育園へ通う子どもの姿が見られることでしょう。

まとめ

今回は、第二子・第三子を育休中で、上の子たちを保育園に預けることを検討している方向けに、保育園利用のポイントを解説いたしました。

私は長年保育士をやっていますが、育休中に保育園を利用される親御さんについて違和感を持ったことはありません。

重要なことは子供が安心できる環境をつくることです。

そのために必要があるのであれば、保育園の利用は積極的に行うべきでしょう。

育休中の親御さんには、罪悪感を感じることなく保育園の活用を検討していただきたいと思います。

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