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「園に対する希望・要望」の書き方は、幼稚園に入園を希望するパパママが必ず悩むことですよね。
この記事では、幼稚園願書に書く「幼稚園への希望(要望)」の書き方について解説します。
そのまま使える例文を紹介しますので、アレンジしてぜひ使ってみてください。
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なぜ、幼稚園は「園に対する希望・要望」を保護者に書かせるの?
幼稚園側がなぜ「園に対する希望・要望」を保護者に書かせるのか?を知っておきましょう。
↓幼稚園側は、入園前の園児について以下のようなことを知っておきたいと考えています。
- 園児ができること・苦手なこと
- 家庭の教育方針
- 他の園児と比較した場合に、特に気をつけてほしいこと
これらのことについて正しく答えるために、「園に対する希望・要望」には、以下の2つのことを意識して書くようにしてください。
- 幼稚園の教育方針にそった内容にする
- ポジティブな印象を与える書き方をする
1.幼稚園の教育方針にそった内容にする
1つ目は、入園を希望する幼稚園の教育方針と家庭の教育方針が合っているかパパとママでゆっくり話す時間をもつということです。
「園に対する希望・要望」を記入する際は、入園を希望する幼稚園の教育方針の共感する部分をセレクトしてみてください。
お子さんの「こう育ってほしい」という家庭の教育方針を合わせるのがポイントになります。
幼稚園選びや入園の準備はママとパパで「わが子にはこう育ってほしい」という期待や希望を話し合う良い機会です。
いまいちど家庭の教育方針を確かめるチャンスでもあります。
ぜひこの機会に入園を希望する幼稚園の教育方針と家庭の教育方針を再確認しておきましょう。
↓※幼稚園入園願書の「志望動機」の書き方についてはこちら
-
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2.ポジティブな印象を与える書き方をする
2つ目は、「園に対する希望・要望」を記入するときにポジティブな印象にする点です。
ダイレクトに「園にはこういうふうにしてほしい」とこと細かに書いても、対応できることとできないことがあります。
悪くすると「ややこしい保護者」という印象を与えてしまいかねません。
幼稚園の先生はプロなので相手によって対応を変えるようなことは基本的にしません。
しかし、幼稚園の先生も人間ですから、「仕事にまったく影響がゼロか?」といわれるとそういうわけにもいかないでしょう。
例えば、「貴園の教育方針の『遊びは学び』のもと、元気にたくましく成長することを期待しています」という書き方がのぞましいです。
幼稚園の教育方針を肯定していながら、お子さんの「こう育ってほしい」という要望をポジティブに伝えることができ印象がぐんと良くなりますよね。
「幼稚園に対する希望・要望」の例文
↓「幼稚園に対する希望・要望」には、以下のようなことを書くのがおすすめです。
- 家庭の教育方針について記入する場合
- 早生まれであることを考慮してほしい場合
- トイレトレーニングの状況について伝えたい場合
- アレルギーやアトピーなど、健康面について配慮してほしい場合
- 言葉の習得など、発育状況について配慮してほしい場合
- 癇癪持ちなど、子供の性格で配慮してほしいことがある場合
- 子供に「できれば直して欲しい悪い癖」がある場合
- セキュリティや安全面について配慮してほしい場合
具体的な書き方の例文を紹介しますので、参考にしてみてください。
1.家庭の教育方針について記入する場合
「私どもは貴園の『遊びは学び』という理念に深く共感しています。
3歳児にとっては初めての集団生活の場で、遊びをとおして人との接し方や思いやりの心を育むと考えているためです。
貴園に通い、より多くの体験をとおして集団生活のルールや思いやりを学んでくれることを望んでいます」
家庭の教育方針について記入する際は、先ほども述べたとおり幼稚園の教育方針と家庭の教育方針が同じ方向を向いているかという点を確認しましょう。
家庭の教育方針が幼稚園の教育方針と大きくかけ離れてしまっていると、入園を希望する幼稚園に「ここで本当に合っているのかな」と疑問をもたれてしまう可能性があります。
そのためにも家庭の教育方針を記入する際には、幼稚園の教育方針を再確認しておきましょう。
2.早生まれであることを考慮してほしい場合
「早生まれのため、遅生まれのお子さんより時間がかかってしまったり、できないことが多いかもしれません。
温かい目で見守ってほしいです」
1月から3月生まれの早生まれのお子さんはトイレトレーニングが完了していない場合が多く、靴の脱ぎはきがまだできないこともあるので「幼稚園で教えてほしい」と記入される方もいるかもしれません。
このような書き方だと、すべてを幼稚園に押しつけている印象になるため、控えたほうが無難です。
3.トイレトレーニングの状況について伝えたい場合
「トイレトレーニングが現時点でまだ完了しておりません。
入園までに完了できるようがんばってトレーニングしたいと思っております」
幼稚園に入園する際に「トイレトレーニングの進捗状況」については幼稚園にお知らせしておきたい情報ですよね。
トイレトレーニングの進捗状況とともにポジティブな印象になるよう記入するほうがベターです。
ちなみに私は「園に対する希望・要望」を記入する時点では、トイレトレーニングは全く完了していなかったため入園前に焦っていました。
提出後の面談の際に「トイレトレーニングはまだ進みが遅く、入園までにおむつ外れができるようがんばります」と伝えたところ、面談の先生には「入園する前におむつ外れしてなくても全然大丈夫ですよ。
入園後に先生が園児たちをトイレに連れていってトレーニングもしますから」と言ってくださいました。
心が軽くなるお言葉をいただき、「この幼稚園を選んで良かった」と思った瞬間でもありました。
入園までにトイレトレーニングを必ず完了しなければいけないということではないと思いますので、お子さんの状況を見ながら焦らずじっくり進めていきましょう。
4.アレルギーやアトピーなど、健康面について配慮してほしい場合
「食物アレルギーがあり食べられないものがあります。
配慮していただけるようお願いいたします」
アトピーやアレルギーのあるお子さんは多いですが、薬や食物のアレルギーがある場合は生命に関わることもあるため必ず伝えましょう。
食べられないものの一覧を作成して、別紙を添付するなど、わかりやすいかたちにしておくのが望ましいです。
その他、住んでいる地域の検診やクリニックの小児科の医師に指摘されたことで気になっている点があれば記入することをおすすめします。
5.言葉の習得など、発育状況について配慮してほしい場合
「言葉がゆっくりめで、自分の言いたいことや思いを伝えられないことがあると思います。先生から気にかけて頂けると助かります」
「健康面について」と同様に地域の検診や小児科を受診した際に気になった点を記入します。
身体的な配慮が必要な場合や言葉が不明瞭、言葉に遅れがある場合なども記入しておくと良いですね。
6.癇癪持ちなど、子供の性格で配慮してほしいことがある場合
「些細なことで怒りやすく、癇癪がひどいためお友達を叩いてしまうことがあります。
他のお子さんとのトラブルが心配なので、先生に仲介して頂けると助かります」
お子さんの性格でトラブルが予想される場合や心配なときには「園に対する希望・要望」に記入しておくことをおすすめします。
事前にお子さんの性格を知ることで、幼稚園でも対応策を検討することができ、お子さんに合った関わり方ができます。
7.子供に「できれば直して欲しい悪い癖」がある場合
「お友達と話すときにも兄弟と話すように口調が強くなりがちです。
幼稚園での集団生活の中でお友達と遊びながらコミュニケーションの方法を学んでいってもらうことを期待しています」
兄弟がいるお子さんは、普段の生活のなかで命令口調や強い口調で兄弟と話をすることもあるかもしれません。
お友達にも同じように口調が強くなってしまう可能性があります。
ただし、「子供の命令口調を直してほしい」と記入するよりも、希望や要望をポジティブに伝える書き方のほうが伝わりやすいです。
8.セキュリティや安全面について配慮してほしい場合
「事故や怪我などしないようセキュリティ対策や安全面に配慮していただけると幸いです」
幼稚園のセキュリティ対策では、命にも関わるため「園児の脱走」が防げるよう安全管理対策がしっかり講じられているかが気になります。
表門はしっかり施錠がされているけど、裏門は施錠されておらず出入り自由といった場合不安が残りますよね。
希望する幼稚園がどうなっているのか事前に説明会などで確認したり、心配な場合は「園に対する希望・要望」に記入しておくのが良いでしょう。