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お地蔵さんは手を合わせてはいけないの?理由は?ポツンと道端で見かけたら…

お地蔵さん 手を合わせてはいけない

こんなお地蔵さん、見たことありますよね?

墓地の入口や、道の脇にポツンとあるお地蔵さんを目にすることがあるでしょう。

寺院内の堂々とした仏像とは異なり、多くの場合は屋外に設置されていて親しみやすい存在ですよね。

しかし、実は「手を合わせてはいけない」お地蔵さんもいることをご存じでしょうか?

見た目は同じお地蔵さんでも、実際には種類によって、拝んでよいものと拝んではいけないものが存在するのです。

今回は、お地蔵さんの由来や、拝む時のマナーについて解説します。




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手を合わせてはいけない(拝んではいけない)お地蔵さんとは?

お地蔵さん 手を合わせてはいけない

手を合わせたくなる…

管理元が不明なお地蔵さん

手を合わせて拝んではいけないお地蔵さんは、結論「誰が実際に管理しているのか不明なお地蔵さん」です。

街を歩いていると、祠(ほこら)や、ひっそりと立っているお地蔵さんを見かけることがありますよね。

こういったお地蔵さんは、不慮の事故や亡くなった人の魂のために設置されていることが多く、悪い霊が寄りついているとも言われています。

そのため、これらのお地蔵さんに手を合わせると、悪霊があなたのもとへやってくるとも言われています。

このようなお地蔵さんを見かけたときは、無視して通り過ぎることをおすすめします。

もちろん、寺院で管理されているお地蔵さんについては怖がる必要はありません




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お地蔵さんが屋外に多く存在する理由

お地蔵さん 手を合わせてはいけない

どんな天候でも外にいる

お地蔵さんが屋外に多く存在する理由としては、お地蔵さんの特性と、日本の「道祖神」の信仰が結びついた結果と考えられます。

お地蔵さんの特性について

「地蔵菩薩」として知られるお地蔵さんは、実は仏教の中の特定の仏様です。

仏教には多くの仏様が存在し、主要な5つのカテゴリーに分類されます。

如来(にょらい)

悟りを開き、最高の状態に達した存在のことです。

正式に「仏」とされるのはこの「如来」のみです。

菩薩(ぼさつ)

如来に至る前の修行者のことです。

人々と共に生き、導く役割を果たします。

明王(みょうおう)

如来の別の姿とされています。

仏法を護るために、仏教の教えに逆らう者たちを正しい教えに導くことができます。

天部(てんぶ)

古来インドの神々が、仏教に組み込まれた存在です。

護法神としての役割を果たしています。

垂迹(すいじゃくしん)

人々の救済をするために現れた、如来や菩薩の仮の姿のことです。

日本の地蔵菩薩に関する歴史

平安時代に日本で浄土信仰が広がると、極楽浄土を目指す貴族たちが多くの寺を建てました。

一方で、資金や方法がない一般の人々は、地獄の罰からの救済を求めて地蔵菩薩に願いをかけました。

そこで、多くのお地蔵さんが道端などの身近な場所に建てられ、地獄の苦しみから救ってくれる仏様として崇められるようになったのです。

お地蔵さんの赤いよだれかけについて

よだれかけをしている理由は、お地蔵さんの姿が子供らしいものになったためだと言われています。

また、赤色は邪気を払う色として知られ、子供たちの健全な成長を祈る色とされています。

これが、あなたがよく見かけるお地蔵さんに、赤いよだれかけがかかっている理由です。

昔の言い伝えによれば、若くして命を落とした子供たちは、「賽(さい)の河原」という場所に向かわされると言われています。

この場所で子供たちは成仏するために石を積み重ねますが、鬼たちがその石を壊しに来ると言われています。

昔は、子供が命を落とすことはよくあり、子供の早すぎる死は悲しい出来事として受け止められていました。

しかし、それは子供の責任ではありません。

そこで、このような純粋無垢な魂を鬼たちから護る存在が、お地蔵さんだったのです。

そしてお地蔵さんは、子供たちに寄り添う仏として知られ、その姿も子供らしいものへと変わったと言われています。

特に関西地方では、子供たちの幸せを願う「地蔵盆」という行事が毎年8月23日〜24日に行われています。

仏教における地蔵菩薩の役割

地蔵菩薩の役割としては、釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)が亡くなってから弥勒菩薩(みろくぼさつ)が成仏するまでの間、人々を導くことです。

つまり、地蔵菩薩は、私たちの苦しみを代わりに引き受けてくれる高貴な存在です。

私たちは「六道輪廻」の中で再生しては命を終えるとされていますが、このサイクルから脱却できるのは如来のみとされています。

「輪廻」という言葉は「絶え間なく繰り返す」という意味を持っています。

仏教は「生きることは試練である」と教えていますが、私たちが次に生まれ変わる世界は、以下の6つの世界のいずれかです。

地獄道

罪を犯した者たちが生まれ変わる場所です。

8つのレベルが存在し、その罰の重さや長さは行った罪によります。

餓鬼道

自分の欲望のみに追いかける人たちが生まれ変わる場所です。

食物や水が手に入らず、永遠の渇望に苦しみます。

畜生道

他人の不幸を喜ぶ人たちが生まれ変わる場所です。

強い者が支配し、常に恐れとともに生きることになります。

修羅道

争いを好む人たちが生まれ変わる場所です。

欲望を抑えきれず、戦いが絶えない場所です。

人間道

私たちが今生きているこの世界です。

喜びと悲しみが共存し、如来の教えを学べる唯一の場所です。

天道

最も楽しいとされる世界です。

しかし、死後は再生できません。

お地蔵さんの姿は、実は非常に尊敬に値するものであり、中には、6つの世界にそれぞれの分身を持つものも存在しています。
ちなみに、小学国語の教科書に載っている「かさ地蔵」の物語は、この6つの分身を持つお地蔵さんを中心とした物語として知られています。

お地蔵さんと道祖神の関係

墓地の入口でお地蔵さんを目にしたことがあると思います。

これはあの世とこの世の境界に存在し、道祖神としての機能を果たしているからです。

みなさんは「道祖神」をご存じですか。

かつて、日本の人々は交差点や山越え、境界など、様々な境界線に、悪を防ぐための護符を置いていました。

これは、災害や悪霊、病気などの不幸な事態が外部からもたらされると考えられていたからです。

これらの護符は、初めは単なる木の枝や石だったのですが、次第に石碑や彫像に進化しました。

『日本書紀』には、イザナギが黄泉との境に神を置き、不浄を遮断したとの記述があります。

これらの存在は、外部からの保護だけでなく、内部から外への旅人の守護者としても見なされていました。

次第に、さまざまな旅人や芸能人が「百太夫」との関連を持ち、道祖神として旅人の保護を求めるようになりました。

お地蔵さんの中にも、この道祖神の属性を持つものが存在します。

特定の場所に突如として置かれているお地蔵さんは、旅の安全と、途中で亡くなった人々の魂を慰める役目を持っています。

時が経つと、供養の対象が誰であったのか不明になることもあり、そのようなお地蔵さんの周りには、不浄な存在が集まることがあります。

そのため、お地蔵さんか道祖神かの判断が難しい場合、軽々しく手を合わせないように注意が必要です




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お地蔵さんにはどんなご利益(りやく)があるの?

お地蔵さん 手を合わせてはいけない

見ているだけでご利益をもらえそう。

お寺などで管理されているお地蔵さんには多くの恩恵があります。

例えば、以下のようなものです。

  • 健康
  • 豊作
  • 安全な旅
  • 子宝
  • 安産など

道路沿いのお地蔵さんには軽率に手を合わせないほうが良い一方、お寺などで適切に管理されているお地蔵さんには敬意を持って参拝すべきです。

各お寺のお地蔵さんには特色があるので、自分の願いに適した場所を探すと良いでしょう。

お地蔵さんの起源は、インドの神話に登場する「プリティヴィー」という女神です。

彼女は繁栄と病気の治癒を司る存在で、現世での恩恵を授ける神とされています。

この女神が仏教に取り入れられ、地蔵菩薩として知られるようになりました。

「地蔵」という名前は、サンスクリット語で「大地」と「胎内」を意味し、広い慈愛の心で人々を守護する存在を意味しています。

このように、お地蔵さんは、実は母性を持つ存在として考えられているのです。

お地蔵さんと餓鬼

お地蔵さんと餓鬼の関係を軽視してはならないものです。

私たちの目には見えないのですが、お地蔵さんの足元には、餓鬼の道への入口があると言われています。

餓鬼は飲食物を取ると炎になり消えてしまいますが、お地蔵さんから注がれる水だけは彼らに届くと言われています。

これは、母親の母乳だけが赤ちゃんに合うようなものと似ているようなものです、

したがって、お地蔵さんと餓鬼の関係を軽視してはなりません。

適切でないお地蔵さんを自宅で祀ると、異常な出来事が起こることがあるという話もあります。

そのため、お地蔵さんを正しく敬うことの重要性を理解することが大切です。




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まとめ

お地蔵さん 手を合わせてはいけない

お地蔵さんを正しく敬おう

普段見かけるお地蔵さんのなかには、手を合わせるべきでないお地蔵さんも存在します。

お地蔵さんは母性的でありながらも、一部には危険な要素も含まれています。

というのも、お地蔵さんは、あらゆる存在を救済しようとする力強く、愛情深い存在でありますが、それゆえに悪い存在も寄りつきやすいためです。

したがって、お地蔵さんを正しく敬う必要があります。




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