- 地下室はとても広い空間で別世界が広がっている
- たくさん巨人がいて巨人は地下から地上に現れる…
↑などなど、エレンの父グリシャが残した「地下室」については、
ファンによってさまざまな考察がされてきました。
ただ、実際は想像のはるか上だったのです。
この記事では、進撃の巨人の作品内に出てくる地下室の秘密について考察していきます。
※以下、ネタバレを含みますので注意してお読み下さい。
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エレンの家の地下室には何がある?隠された秘密とは?
簡単に言うと、地下室はとても小さい空間で、
いわゆる医者の研究室のようになっていました。
そこには一般に流通している薬品や医学書があり「なにも怪しいものはありません」と主張しているようでした。
そして、机の中にグリシャが残した世界の真実が記された本が隠されていたのです。
進撃の巨人の物語序盤では、エレンは地下室へ行くことが目的でした。
原作10話、アニメ9話にて、父グリシャから、地下室に行かなければならないと言われた記憶を思い出します。
ここから、地下室には巨人のなぞや世界の真実、
人類が救われる方法についての手がかりがあり、地下室に行くことで物語が終結すると思われていました。
しかし、実際のところは地下室に辿り着いたことで進撃の巨人は世界観がガラッと変わってしまいます。
物語の起承転結で言えば、地下室での出来事は転に当たりますね。
地下室の鍵が合わないのはなぜ?
ウォールマリア最終奪還作戦に勝利し、
エレン、ミカサ、リヴァイ、ハンジの4人でエレンの家の地下室に向かいます。
一行は無事地下室まで辿りつきますが、
エレンが持っていた鍵では肝心の扉を開けることができませんでした。
実はエレンが父グリシャから託された鍵は地下室の扉ではなく、別のものを開けるための鍵だったのです。
ただ、地下室の扉はリヴァイが蹴り壊したのですんなり中に入れました。
ちなみにその際、以前負傷した左足を庇ったのか右足で扉を壊していましたね。
グリシャ(エレンの父親)が記した世界の真実
エレンの持っていた鍵は実は、グリシャの研究机の隠された引き出しを開けるためのものでした。
グリシャはその中に、壁内人類が奪われた記憶、つまり世界の真実を綴った3冊の本を隠しました。
その内容はまとめると下記の5つです。
- 壁外にも人類は生存していて、自分は外から来た人間である。
- ユミル・フリッツという少女が大地の悪魔と契約し巨人の力を手に入れ、その祖先はエルディア人と呼ばれている。
- エルディア帝国の発展と衰退、そして王の独善により壁内人類の記憶は消され、三重の壁が築かれた。
- 巨人の正体は注射を打たれたエルディア人である。
- パラディ島に来た目的と使命。
レベリオ区の地下室
地下室と言えばエレンの家の地下室ですが、進撃の巨人では他にも印象的な地下室のシーンがあります。
それは、マーレ編にてライナーとエレンが出会うシーンです。
実はあそこも地下室でしたね。
ライナーとエレンの会話
ライナーとエレンが地下室で密会したシーンはいままでの物語の総まとめのような濃くて深いものでした。
エレンはずっと本当に地ならしをしなければいけないのか迷っていました。
いままで壁外人類からされてきたことを思えば、パラディ島の人々を守るために世界に復讐したいと言う気持ちがあったかもしれません。
しかし、調査兵団がマーレに潜入して考えが変わってきました。
ライナーやベルトルト、アニ達のように、
殺さなければいけない相手と同じ屋根の下で同じ飯を食べて過ごすうちにわからなくなってしまったのです。
これから殺す子供を助けたエレンが泣きながらごめんと謝っていたり、ミカサに自分に執着する理由を尋ねたり、
きっと罪悪感でぐちゃぐちゃの感情だったと思います。
世界を破壊すると決めたエレンの覚悟
そんなエレンでしたが、ライナーとの会話中にヴィリータイバーの演説を聞いて、地ならしをする覚悟を決めました。
世界との和睦も道もあるのではと思いマーレに潜入しましたが、全世界の人々が一致団結してパラディ島に全面戦争を仕掛けようとしていることがわかります。
敵を駆逐するまで進み続けるしかないと思ったのです。
ちょうどヴィリータイバーが宣戦布告したタイミングで、
同じように宣戦布告と言わんばかりに現れた巨人化エレンの演出は最高でしたね。
作中での「地下室」の演出の意図
進撃の巨人ではほかにもアニが幽閉された地下室や、
エレンが審議所の地下室で囚われていたシーンなど地下室が出てくる場面が多くあります。
進撃の巨人の暗い世界観にも合っているだけでなく、何かが始まる際には地下室が絡むことが多いです。
もしかしたら作中の地下室はもっと深い意味のある意図した演出なのかもしれませんね。
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