- 保育園のお迎え時間って平均何時ぐらい?
- 遅刻して保育士さんに怒られた…。なんでこんなに細かくて厳しいの?
- そもそもお迎え時間ってどうやって決まるの?
保育園を利用しているお父さん・お母さんにとって、
「お迎えの時間」はかなりバタバタするしんどい時間ですよね。
もちろん、日中あずけていた子供に会える楽しい時間ではあるのですが、
仕事が忙しい方は「もう少し遅めの時間を設定できたらいいのに」と感じている方も多いのでは。
中には遅刻したときに保育園側から厳し目にいわれてしまって、
「そんな言い方しなくても…」とモヤモヤしているパパさんママさんもおられるかもしれませんね。
この記事では、保育園のお迎え時間のルールや注意点について、勤務16年目の保育士が解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
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保育園のお迎え時間平均は何時?
保育園は、だいたい16時すぎからお迎えの保護者が来はじめます。
18時までの間に大半の子どもは帰っていることが多いですね。
その後、延長保育を利用する方はその後にお迎えです。
それぞれの時間に、どんな方がお迎えに来ているのか紹介します。
16時ごろ:仕事休みの日の親御さんがお迎えにくる時間
16時ごろは、その日は仕事がお休みだった親御さんが迎えにくる時間です。
仕事休みなのに保育園に預けていいの?と思われるかもしれませんが、
用事がある人やリフレッシュしたい人は9時~16時で保育園を利用できるのです。
なお、夜勤の仕事をしている親御さんもいるので、その方々もこの時間帯にお迎えに来られることが多いですね。
17時ごろ:やや早めに仕事を終えた保護者がお迎えに来る時間
17時ごろに迎えに来られる親御さんは、比較的勤務時間が短い方々です。
実際には、時短勤務のママさんが多いですね。
一日の仕事を終え「疲れた~」という表情の方もいれば、
子どもに会えてほっと気持ちがゆるんだ表情になる方もいます。
みなさんそれぞれの思いを抱えてのお迎えです。
18時前:延長保育が始まる直前でお迎えも人数もピーク
保育園は18時からは延長保育となっているところが多いです。
これ以降の時間預けてしまうと、通常の保育料とは別途料金が発生してしまうので、
それを避けるために、かけ込みでお迎えにくる方がたくさんいます。
この時間は保育士もスムーズに降園させられるよう、準備万端でお迎えを待っています。
保育園へお迎えに行く時間ってどうやって決まるの?
保育園のお迎え時間は、親御さんの勤務時間と通勤時間から決まります。
当然ながら、その人それぞれで勤務時間や通勤時間は違いますから、
各家庭ごとにお迎え時間が設定されることになります。
入園前の面接では、仕事をされる時間や通勤に必要な時間が細かく質問されると思います。
この時の話をもとに、「それではこの時間にお迎えをお願いします」とルールが決められます。
終業時間+職場から保育園までかかる時間
たとえば17時に仕事が終わり、保育園までの道のりが30分だとしたら、
基本的な保育時間は17時30分までです。
「終業時間ぴったりには帰れない」
「シフト制だからお迎えの時間はその時々で違う」
という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、保育園側もギリギリの人員で運営されていることが多いですから、ルーズな決め方は通常認めてもらえません。
どうしても難しい方は、書類上の就業時間を、勤務先と相談して実際よりやや遅めに書いてもらうのがいいかもしれません。
就業時間は市役所に出す就業証明書に記載されています。
この就業証明書は勤務先の会社が発行するのですが、人事部に相談すれば、この就業証明書の内容を融通してくれる可能性があります。
買い物してからお迎えに行ってもいい?
これは基本的にはNGですね。
子ども達はパパママが来るのを待ちわびていますので、まずお子さんのお迎えに行きましょう。
「子どもが一緒にいると買い物が大変」
「少しくらい一人の時間をもちたい」
という気持ちはすごく理解できます。
でもこれをされてしまうと保育園側はとても負担が大きくなってしまうのが実情です。なのでできれば避けてください。
私自身は、子どもが小さい時は休日に一週間分の買い物をして、
平日はなるべくスーパーに寄らなくてもいいよう工夫をしていました。
保育園がお迎えの時間に厳しいのはどうして?
保育園を利用されたことのある親御さんの中には、
「保育士さんはお迎え時間厳守にとっても厳しい…!」
というイメージをお持ちの方も多いでしょう。
お迎えに買い物袋を下げていくと嫌な顔をされたり、
「お迎えは○時の予定でしたよね?」と声をかけられたりするのはどうしてでしょう。
それには以下のような理由があります。
1.保育にあたる保育士が少なくなりリスクが高まる
当たり前ですが、保育士も保育園に雇用されて働く従業員なので、労働時間というものが決まっています。
長時間の開園時間に対応するため、保育士は15分おきのシフト制で出勤していることが多いですね。
16時過ぎると保育士も一人また一人と退勤していきますから、
親御さんがお迎えに来なくて、本来は帰っているはずの子供がまだ残っている…となると、
少ない人数で子供達を見ることになります。
当然ながら、子供たちの安全を守ることが難しくなってしまいます。
こうしたリスクを避けるために、保育士は親御さんに時間通りにお迎えに来て欲しいのです。
2.長時間の保育で子どもも疲れている
保育園に預けられる子どもは、大人が働いている時間よりも長く保育園で過ごすことが少なくありません。
集団の中で過ごす時間が長すぎると、疲れも出てきます。
(保育スペースのせまい保育園だとなおさら)
子どもへの負担を考えると「できる限り早くお迎えにきてほしい」と保育士は考えています。